お盆=「逆さ吊りの苦しみ」……えっ??!
「お盆」とは、正式名称を「盂蘭盆会(うらぼんえ)」と言います。
古代インド語の「ウランバーナ= उल्लम्बन)」が語源ですが…
「ウランバーナ」とは、「逆さ吊りの苦しみ」と意訳されます。
とあるお経の一節に、お盆の由来となった伝承が以下の様に記載されています。
お釈迦様の十大弟子の一人、神通力を使う目連尊者が亡き母親の様子を見た所、
餓鬼道(飢えと渇きの苦しみの世界)で苦しんでいるのを見つけました。
餓鬼道とは、生前、平等で無かった・大切な事にケチケチしてしまった・強欲であった…等の人が落ちてしまう恐ろしい所です。
母親は、我が子の目連だけを溺愛して他を顧みなかった為に、餓鬼道に落とされてしまったのです。
逆さ吊りにされて飢えと渇きに苦しむ母を救おうと水や食べ物を差し出しても、口に入る前に消滅してしまいます。
お釈迦様に相談した所、「修行が終わる日(旧暦の7月15日)に、飢えと渇きに苦しむ修行僧全員に御馳走を振舞えば、
施しの一部は餓鬼道にまで届くだろう」と応えました。言われた通りにすると、修行僧達は大喜びし、母親の為に一心に祈り、
その御利益によって目連の母は餓鬼道から救い出されました。(この時の修行僧達の喜びが、盆踊りと云われています)
お釈迦様は目連に、母親だけでなく、飢えに苦しむ多くの人々の施しを行う事が大切だと説いています。
※7世紀頃、中国から日本に盂蘭盆会が伝わり、
中国仏教の思想と日本の祖先信仰が融合、現在の日本固有の「お盆」となりました。
お盆に行う「施餓鬼供養(お寺は、ほぼしてます)」は、読んで字の如く、
餓鬼に施し(食事のお供え)をします。鎌倉時代には庶民にお経とお供えの文化が広まり、
江戸時代には仏教行事として、庶民に完全に定着しました!
永い永い時を脈々と継がれ戻って来られるご先祖様をお迎えする行事と成りました!
この文字の大きさで出来る説明の限界です…(。-人-。) 合掌
(気になる方は是非!調べてみて下さい。歴史に、理由有り。)