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2025.09.15UPDATE

和尚の独り言5月号 「ご焼香」について

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お葬式や法事の時に、必ず「焼香」をしますね?

とても良い香りのする木や草等(香木)を粉末状にした
「抹香」と呼ばれる物を、指で摘まんで熱した炭の上に落して煙を起こし、合掌をする…。
その行いを、「御焼香」と言います。
「それでは、代表者様より順に前に出て頂き、順にご焼香をお願い致します」と言われる、アレです。

私たち僧侶(お坊さん)は、実は式の中で御焼香の進み具合に合わせて作法・読経を展開していく場面が必ずあります。
私の目の前にあるピカピカの仏器(線香立て)に映る、背後の参列者様の様子を見る事の出来る時があるのですが…

【摘まんだら額にあてるの?そもそも何回摘まむの??】

と云った感じで、戸惑われる方をたまにお見掛けします。
そして大体は、前の人が三回摘まむと後続の方々もほぼ100パーセント三回になります(笑)

答えは…何回でも良し!です。まだシャワー等もちろんなく、入浴の習慣すらなかった頃の話ですが…
汚れたままの体で、愛する人のご遺体に手を合わせるのは申し訳ない!
香を薫じて体に浴びて綺麗にしよう!というのがそもそも焼香の始まりなのです。

入浴が生活の一部、簡単に出来る現代では、焼香において本当に大事なのは、
香を感じ心を清らかにして、感謝と誓いを胸に手を合わせる…そこに尽きます!
(何故三回と言われるのか。文字数の関係で書けません…気になる方は直接聞きに来てください)

合掌

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